背景

この曲が作られた昭和16年は、日独伊三国同盟を締結・日ソ中立条約に調印・米国の石油対日禁輸などのABCD包囲網等により、大東亜戦争へ突入していった年です。 開戦当初は、輝かしい戦果を上げ国民は祝賀ムードに包まれていた年でもあります。しかしその状況も長続きせず、戦線の拡大とともに徐々に国民の生活は徐々に耐乏生活を強いられることになります。


作詞をした山田耕筰は、童謡「赤とんぼ」や「砂山」「待ちぼうけ」などで有名な作詞家です。戦時中は戦時歌謡を数多く作詞しました。この曲「なんだ空襲」そんな曲の一つです。戦後耕筰は、戦時中の活動について戦犯論争のやり玉に挙げらることになりました。



警報だ、空襲だ
それがなんだよ備へはできてるぞ
こころ一つの隣組
護る覚悟があるからは
なんの敵機も蚊とんぼ とんぼ
勝つぞ 勝たうぞ
なにがなんだ空襲が
負けてたまるか どんとやるぞ(以下繰返し)


警報だ 空襲だ
焼夷弾なら 護れこの火の粉だよ
最初一秒 ぬれむしろ
かけてかぶせて砂で消す
見ろよ早業どんなもんだ もんだ


警報だ 空襲だ
こわい こわいも瓢箪おばけだよ
さほどでもない毒瓦斯よ
もつとこわいが流言だ
どつこい その手に かゝるな乗るな


警報だ 空襲だ
どんなマスクも防空壕でもよ
心こめなきやそらだのみ
鉄の心と火の意気で
持場 持場に かけよう いのち


警報だ 空襲だ
敵機何台来ようと平気だよ
こゝに頑ばるやまとだま
守るわが家わが町だ
一つ輪になるちからよ ちから







なんだ空襲

詞:大木惇夫・曲:山田耕筰
歌:霧島昇・松原操・二葉あき子